どう考えても日記じゃない
銀さんの年齢が公開されて、いろんな意味で衝撃を受けた先日でした。マジでか。
勝手に30代を想像していたので、エッそんな…そんな若かったの…!?って思いましたが、1巻を見返したら納得しました。20代の顔してました。
そしてスーパー久しぶりにお話書いたら、書き方ド下手になった気がしてうろたえていました。
え、あれ、どうやって書いてたっけ…。
勝手に30代を想像していたので、エッそんな…そんな若かったの…!?って思いましたが、1巻を見返したら納得しました。20代の顔してました。
そしてスーパー久しぶりにお話書いたら、書き方ド下手になった気がしてうろたえていました。
え、あれ、どうやって書いてたっけ…。
【本気の威力】銀時夢
「なんかもーめんどくさくなったから、今年のバレンタインは義理チョコも無しです」
心なしか気合を入れて身なりを整えた俺と新八は、目の前で朝飯を食っている奴を見つめた。
「え、なんで?」
「もうね、どこまで義理カウントしたらいいか考えるの面倒になっちゃって。銀さんと新八くんにはあげてもよかったんだけど、そうすると銀さん、真選組の人に自慢しに行くでしょ。そしたら沖田さんや土方さんにも必要になるでしょ。桂さんとかにも自慢するでしょ。そうやってどんどん輪が広がっていくのよ」
あげたくないわけじゃないんだけど、と続けて味噌汁飲む。
コン、と机に戻ったお椀が切ない音を立てた。
「ほぼ銀さんのせいじゃないですか」
恨みのこもった目というより、呆れたような目で俺を見るな。
今日の朝イチの「おはようございます」がいつもより気合入ってたの気付いてんだからな。
「ごめんね新八くん。今度全然違うなんでもない日にお菓子あげるね」
「は!?じゃあ俺も全然なんでもない日でいいからチョコくれ」
「えーめんどくさ」
「なんでだよ!」
不意に、ふわりと甘い香りが鼻をかすめた。
チョコの話してたら幻覚っつーか幻香がしてきたのか。嘘だろ。
「…神楽ちゃん、何食べてんの」
「友チョコアル」
貰ったネ、と神楽は隣に座っている奴を指さした。
俺の鼻は正常だったらしい。
「お前義理チョコ無しっつっただろ!なんで神楽にはあげてんだよ!」
「友チョコは義理じゃないし。あ、そうだ、お妙ちゃんにはあげるつもりだから新八くん分けてもらうといいよ」
「たぶん姉上が一人で食べきります」
なんとなくテンションが下がったまま朝食の時間は過ぎ、新八は買い出しに出かけていった。
神楽も遊びに行くと言って定春を連れて出て行った。
こうして家にいれば、バレンタインも何もない、いつも通りの一日だ。
「銀さん、今日もお仕事ないの?」
「今日もとか言うんじゃねーよ。たまたま今日は仕事ないんだよ」
「昨日もそう言ってたじゃん」
こいつは万事屋に住みながらも別の場所で仕事をしている。
うちで一番安定した稼ぎがあるのはこいつだ。
「ちゃんと働いてよね。はい」
はい、と言うと同時に頭に何かが乗る。人の頭を机にすんじゃねーよ。
「……あ?」
頭に乗せられたものを手に取ると、それは綺麗にラッピングされた箱だった。
その軽さ、そしてパッケージからして俺が求めていたものに違いない。
「……義理、やらねーんじゃなかったの」
「そうだよ」
しれっと答えながらそろそろ仕事へ行くのであろう準備をするそいつの背中を見つめる。
「義理じゃないから」
そう言って鞄を手に、くるりと俺に向き直る。
「本命だもん。ホワイトデー、5倍返し待ってるからね!」
いってきます、と言い逃げるように万事屋を出て行った奴を追う間もなく、俺はひとり万事屋に取り残された。
ガラガラっと玄関が閉まる音が部屋に響く。
「マジでか……」
本気の威力
(やばすぎ。10倍返しくらいしねーと太刀打ちできねぇや。)
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