どう考えても日記じゃない
誕生日小説で力尽きました。
…お…お腹へった…!!
頭フル回転させましたよ。その割りに駄文だなオイ!っていうツッコミは却下の方向でお願いします、切実に!(ぁ
…お…お腹へった…!!
頭フル回転させましたよ。その割りに駄文だなオイ!っていうツッコミは却下の方向でお願いします、切実に!(ぁ
+ヒロイン設定+
・真選組隊士
・万事屋に居候中 (帰ったり帰らなかったり)
***
万事屋にある和室の隅に置かれた机に向かって、忙しく筆を動かす。
山積み…とまではいかないものの、結構な量の書類仕事はなかなか減ってくれない。
っていうか、半分はあのバカ隊長…もとい沖田隊長のせいなんですけどォォ!
なんて心の中で悪態をつきながら筆を動かしていると、後ろでふすまが開いた。
そして甘ったるい銀さんの声が部屋に響く。
「今日も頑張ってんなぁ。そんな仕事大変なら真選組なんざやめちまえよ」
「私が仕事辞めたら、ここやっていけないわよ」
「…そーですね」
少しだけ声のトーンを落とした銀さんは、そのまま私の横にしゃがんで言う。
「と、こ、ろ、でー。今日は10月10日なんだけどー」
「うん。さっきから書類に嫌っつーほど書いてるから知ってる」
「銀さんに何か言うことは?」
「今忙しいの、邪魔しないでくれるかな」
にっこり、と今できるかぎりの笑顔で答える。
若干、顔が引きつった気がするけど、気のせいだって言うことにして…おけなさそうだ。
目の前の銀さんの顔が私以上に歪んでいる。
「…おま、お前ッ……!この、バカヤロォォォー!!!」
銀さんは両手で顔を覆ってそう叫ぶと、ふすまをピシャン!!と強烈な音がするほどの勢いで開け放って出て行った。
「…何のために、わざわざ万事屋で仕事やってると思ってんだか…」
開け放たれたふすまを閉めようと立ち上がる。
居間にいた新八くんと神楽ちゃんは呆然としているかと思いきや、案外落ち着いて言った。
「銀さんが仕事の邪魔しちゃってすいません」
「まったく、世の中皆自分みたいに暇じゃないアル。銀ちゃんもちょっとは待つこと覚えなきゃ駄目ネ」
「…2人とも、大人だね…」
***
結局、夕飯の時間になっても銀さんは戻ってこなくて。
仕方なく私が探しに行くことになったんだけど。
「…多分…あそこ、かな」
***
暗い道に私の靴音が響く。
万事屋から近くの小さな公園のベンチに見えるは、探し人の姿。
「みーつけた」
ベンチの後ろから話しかける。
「何の用ですかー」
むっすりとした声で、こっちを見ないでそう言う。
「…そうね。お城を脱走したお姫様を探しにきました、ってとこかな」
「あーそーですか…って性別おかしいだろォォ!」
ツッコミと同時にぐるりとこっちを見た銀さんは、「あ、しまった」って顔をする。
「とにかく、探しにきたのはマジだから。早く帰ろう?」
「へっ、邪魔者はしばらくここにいますよーだ」
そう言うと銀さんはまた前を向く。
「…悪かったわよ、邪魔ってのは言い過ぎた」
一歩進むたびに、ざり、と地面が音を立てる。
「明日の昼までの仕事だったの。ほんとなら、屯所で済ませるつもりだったけど…今日中に終わる見込みが無かったから、わざわざ持って帰ってきたの。…意味、わかる?」
「お前の言うことはいつも難しくてわかんねーよ。もっと簡単に言え」
そういう銀さんの声は、さっきよりもやわらかくなってて。
「誕生日。祝ってあげたかったら、わざわざ万事屋で仕事してたの。終わったらすぐ、お祝いしてあげようって思ったから」
ベンチの背もたれ越しに、銀さんの首に緩く腕を回す。
「誕生日、おめでと。言うの遅くなってごめんね」
「…最初にそれ言ってくれりゃよかったんだぞ」
首だけをこっちに向けて、ベチンと一発デコピンを食らわされる。
仕返し、と言って銀さんは笑ってそっと私の腕を外して立ち上がる。
「ま、俺もちょっと大人気なかったし。おあいこってことで」
「そーだね。…それより、早く帰ろう?新八くんと神楽ちゃんが夕飯の準備して待ってるから」
仕事して直行でここまで走ってきた私の体力も、底をつきかけてる。
流石にこの場でお腹鳴らすわけにはいかないしね。
「…な、もう1回言って」
「しょーがないなぁ。もう1回だけね」
誕生日おめでとう、大好きよ
(残った仕事は銀さんに気付かれないように、日付を越えてから頑張りました。)
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