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どう考えても日記じゃない
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知らぬ間に2月が終わりそうなんですけどーーーー!!!?


夢小説とかシチュエーションCDとかに出てくる、仕事手伝って一緒に残業してくれる先輩はどこの地平線に飛べば出会えるんですかね。





【もうちょっと】銀時夢


「冬になるとコンビニの期間限定商品って全部買いたくなるよな」
「わかります!チョコ系増えてきますしね」

偶然ふらっと立ち寄ったコンビニで、偶然万事屋の銀さんに出会った。
そして偶然、もう帰るところだったため一緒に帰路につくことになった。
神様ありがとう。今日ばかりは本気でそう思った。

「つかもうパッケージがずるいよな。美味いって言ってるもん」
「そうそう。私もこの前パッケージ買いしちゃいましたよ」
私は普通に喋れているだろうか。
正直、もう、銀さんが隣を歩いているこの状況が幸せすぎてほとんど頭に会話が入ってこない。

「コンビニまでの道のりは寒いんだけどなー」
そう言う銀さんの口から白い息が散っていく。
「そうですよね、顔とか手とか、覆えない部分は寒いですよね」
言いながらふと隣で揺れる銀さんの手に目をやる。
私とは違う、大きな手。暖かそうで、優しそうな手。

触れ、たい。

「手袋あったんだけどよ、この前定春に噛み千切られちまって」
それは災難ですね、と言いながら、私の視線は銀さんの手に向かったままだ。
ほんのちょっと手を伸ばしたら触れられるのに、それをする勇気はほんのちょっとじゃ全然足りない。
触れたい、繋ぎたい、ぶつかる程度でもいい、触れてほしい。


「っ、あっぶね!」
「ひゃ」
話なんて全然聞いてなかった。
周りも全然見てなかった。

「バカヤロー、自転車も車両だぞ!スピード出しすぎんなよ」
ほぼ、頭の上くらいから、銀さんの声がする。
それより、詰めたかったほんのちょっとの距離が、詰まっている。

「あぶねーから内側歩いとけ」
「え、あ」
くるりと左右が入れ替わる。
触れたかった手はいったん離れ、今度は反対側の手を繋ぎなおされる。

ちょっと待って、私があんなに迷っていた距離を一瞬で埋められて、頭が追い付くわけがない。
「ぎ、銀さん」
でも、とりあえず、これだけは。
「ありがとう、ございます」
「……おー」

息が止まりそう。どうやって息するんだっけ。
それにしても銀さんの手、手袋なんていらないくらい暖かいじゃない。

「あの、えと、私の手、冷たいですよ、ね」
「そーだな」
「その、えっと」
離さないで。離していいよ。離さないで。
どうしよう、どうやって言おう。

「お前が」
銀さんとは思えないくらい、控えめな声だった。
「嫌じゃないなら、このまま帰るか」
「えっ」
「嫌ならいいけど」
「い、嫌なわけない、です!」


ああもう、神様、今日はどうしちゃったんですか。
明日からの生活が怖いです。


でも今は、もう少し、ゆっくり歩いていたい。



もうちょっと
(寒い、寒いんだけど、なんかお互いめちゃくちゃ手汗かいてる)
 
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