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どう考えても日記じゃない
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町はすっかりと夜色に染まり、静寂に包まれている。ふと時計を見るともうすぐ日付を超えようとしていた。
「……ふう…」
手元にあった資料を本棚にしまい、電気を消そうと思いイスから立ち上がった瞬間。

『たたた高杉さぁぁああーーん!!』
「………」


窓の向こう側、隣の家から物凄く近所迷惑な声がガラス越しに響いた。

+++

「…で。何なんだ夜中に」
「そんなドスのきいた声で言わないでくださいよ恐ろしい!あの、助けてください!」
泣きそうな顔でそう言って来るのは隣の家に住む、バカ娘。
「す、数学…数学がさっぱりで!」
「はぁ?この前は『ぜんっぜん心配ないです!ばっちりです!』とか言ってただろ」
「実際やったらわかんなかったんです!だから、教えてください!」
にこっ、という効果音がつきそうな勢いで笑って言う。だが、問題集を持つ手がカタカタと震えている。

「…はぁ…なんでもうちょっと早く言わねぇんだ…」

+++

場面は変わって、俺の部屋。
嬉しいんだか悲しいんだか、こいつの部屋と俺の部屋は窓から出入りできる近さだ。お陰でこうやって度々勉強会が開かれる。…完全に嬉しくねぇな。


「んで。どこがわからねぇんだ」
「全部」
「………」
スパッと間髪いれずに答えやがったこいつ…!

…チッ、最初からいくぞ。っつーかこれは公式使えばできるだろうが」
「公式!…………えーと」
「…ここに書いてあるやつだ!今すぐ覚えろ!三秒で覚えろ!」
バシンと教科書を叩いて目の前に突き出す。
「ひ、ひええ三秒!?む、むり!無理です!」
「そんな事言ってたら一晩立ってもおわんねーだろうが!」
「ひぃ!た、高杉さんスパルタ…!」
「見捨ててもいいんだぞ」
「頑張ります」


こうして夜中の勉強会は開かれる。日付はいつの間にか変わっていた。


これだからテストってやつは!
(っつーか数学担当って坂本だろ。そんなに難しいのか…?)


******





っていう妄想をさっきしてました(勉強はどうした

ちくしょう、教えてもらいたい。っていうかエセ高杉さんでほんと申し訳ないです。ジャンピング土下座。
そろそろ、集中力というか、勉強への頑張ろう気合が切れつつ、あります。…うう、がんばらなきゃ…。
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